平成19年9月6日
【玄挽】二八レシピ

昨年の【玄挽】講習会は、一発加水(一度に全部水を入れる)でしたが、今回は一気加水で打ちました。

※一気加水・・・必要加水量の80〜90%前後を一度に入れ、あと微調整する打ち方。所要時間が短く、プロはほとんどこの打ち方。


【1】   水(水道水)を255cc(加水率51%)用意。

【2】   こね鉢に【玄挽】400g、つなぎ粉100gを入れ、よくかき混ぜ大きく広げる。

【3】   その上に、水200cc(必要加水量の80%)を渦巻き状にかける。

【4】   両手の指を広げ、ゆっくりと外側から内側へとかき寄せ、すくうようにしながら混ぜる。力を入れずに、できるだけゆっくりと、スローモーションのような作業で約3分間。(時間を掛けることにより、水分の浸透をはかる)

【5】   3分たったら今度はスピードを上げて、通常と同じように指を立てたまま攪拌。
時折すり合わせ(両手をお椀形にして、粉と粉をすりすりする)もする。
決して力を入れ過ぎないように。(強く力が入って圧縮・圧着された部分からは、水が浸透せず、そば切れの原因となる。)

【6】   次に、残りの水から50ccを加水。【5】と同じ作業。

【7】   最後、硬さを確認しながら微調整の水を加え、【5】と同じ作業。

【8】   米粒→あずき→大豆→花豆→うずら卵→鶏卵大と、次第に粒が大きくなっていき、最後にひと塊になれば、つながる力は十分。

【9】   捏ねは、生地に艶が出てくれば終了。決して捏ねすぎないように。(重要なポイント!)丸のしの際に、周辺にヒビ割れが起きていなければ、水廻しは成功。

【10】   のしは、延ばすというより、上から押す感じで、ソフトタッチに。


プリンとした独特の食感で、透明感があり、星が飛ぶ、田舎風の野趣あふれる蕎麦を、どうぞお召し上がりください。ちょっと太めの方が美味しさを強く感じます。