そば好きの人なら一度は耳にしたことのある「三たて」とは、美味しいそばの条件として使用される言葉です。「挽きたて・打ちたて・茹でたて」という意味がありますが、そば粉は香り・味の劣化が非常に早いため、最初の「挽き立て」では製粉したばかりのそば粉を使用します。

次の「打ちたて」では、打ったばかりの生地を品質の良いうちにすぐ茹でる…と考える人も多いですが、実は打ったばかりの生地は水に馴染みにくく、湯に入れても上手く茹でることができません。そのため、そば粉を打ってから少し時間を置いて茹でます。

挽きたて、打ちたてに続いて最後の「茹でたて」では、茹でたそばを素早く水切りして終わりです。この一連の流れで少しでも時間がかかると、そばの旨みがどんどん逃げてしまいます。そばの風味を存分に堪能したいときは、この三たてを意識しましょう。