【そば粉】更科そばの特徴と美味しい食べ方をご紹介
【そば粉】更科そばの特徴とは?美味しい食べ方もご紹介
そばに詳しくない方も、「更科そば」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。江戸前そばの御三家と呼ばれる高級そばの一つ、更科そばは、他とは違う特徴的な風味と食感が人気の理由です。
こちらでは、更科そばの原料の秘密から、美味しい食べ方までを詳しくご紹介します。そば粉選びに悩んでいる方、美味しいそばが食べたい方、ぜひ更科そばの魅力を知って、自宅で本格的なそば料理を楽しんでみませんか?
更科そばは人気の高いそばだけに、その特徴や食べ方を知れば、いつもと違う上質な味わいが堪能できるはずです。そばの新しい魅力に出会えるかもしれません。この機会に、ぜひ更科そばを味わってみてはいかがでしょうか。
更科そばの特徴とは?藪そばとの違い
江戸前そばの御三家と称される「更科」「砂場」「藪」の中でも、更科そばは特に広く知られています。そばに詳しくない方でも、「更科そば」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。こちらでは、更科そばの特徴について詳しくご紹介します。
更科そばの歴史
更科そばの起源には諸説ありますが、およそ200年前にはすでに存在していたとされています。その発祥の地は麻布永坂町で、当時行商人として活動していた清右衛門が始めた「信州更科そば処布屋太兵衛」がその起源とされています。
「更科」という表記は、清右衛門が恩義のある保科家の領主に「科」の字を使うことを懇願し、許可を得たことに由来しています。多くの人々がその暖簾をくぐり、更科そばを楽しんでいました。
現在広く知られている「白いそば」のイメージは、いつから定着したのかは定かではありません。
更科そばの原料
更科そばの最大の特徴は、原料として使う「一番粉」にあります。一番粉とは、ソバの実を挽いた際に最初に出てくる胚乳の中心部分のみを集めたもので、色のついた甘皮が混ざらないため、そば自体も白くなります。他のそばと異なる原料を用いる点が特徴的です。この一番粉を使うことで、更科そばの麺は高級感があふれる美しい白さを実現しています。
更科そばは、その色白な麺から、そば粉の使用量が少ないのではないかと思われることがありますが、実際には更科そばを作る際に用いられる更科粉自体が白いため、そば粉の割合が多くても色白の麺ができるのです。
更科そばの香りと味わい
高級そばとしての地位を確立している更科そばは、見た目の美しさだけでなく、その味わいと食感でも評価されています。一番粉は、ソバの実の外側の部分が少ないため、一般的なそばに比べてそば本来の香りは控えめになります。代わりに、ほのかな上品な甘みが感じられるのが更科そばの特徴的な風味なのです。
また、一番粉は繊維質が少ないことから、のど越しが滑らかな食感が楽しめます。つるりとした喉越しと、上品な甘み、そして美しい白さが三位一体となった味わいは、多くの食通を唸らせてきた由緒ある味なのです。
更科そばは強いコシが魅力
更科そばの魅力は、何といってもその強いコシにあります。
そばのコシとは、適度な弾力、心地よい噛み心地、そして滑らかな口当たりと喉越しを総合的に表現したものです。細く滑らかな舌触りでありながら、噛むとしっかりとした存在感を感じさせる「コリコリ」や「シャキシャキ」といった食感は、更科そばならではの特別な美味しさを持っています。
藪そばと更科そばの違いは?
藪そばと更科そばの違いを簡単に説明すると、主に色の違いにありますが、その原因は製粉方法の違いにあります。ソバの実は黒い殻(ソバガラ)に包まれており、この殻を挽き込むかどうかでそば粉の色が変わります。
具体的には、ソバガラを挽き込んで製粉すると藪そばに使われる黒いそば粉が得られます。一方、ソバガラを取り除いてから製粉すると、更科そばに使われる白いそば粉が得られます。
製粉方法について詳しく説明すると、まずソバガラを取り除いて「抜き」という状態にし、その後軽く挽くと、中心の白くて柔らかい部分が最初に粉になります。この段階で得られるそば粉を「一番粉」と呼び、更科そばに使用されます。このため、更科そばのほうが上等なそばとされることもありますが、そばはそれぞれの風味を楽しむものです。風味の違いは好みの違いともいえるでしょう。
そばはグルテンアレルギーの方にもおすすめです。ぜひ一度、更科そばを味わってみてはいかがでしょうか。
更科そばの美味しい食べ方
更科そばの魅力とその特徴についてご紹介しましたが、こちらではさらに一歩進んで、その美味しさを最大限に引き出す食べ方をご紹介します。
そばつゆを使わずにそのまま食べる
最初の一口は、そばつゆを使わずにそのまま楽しんでみてください。そば本来の風味を感じるために、空気を含ませるようにスルスルっとすすり込むのがコツです。この一口で、更科そばならではの上品な甘みと滑らかな食感を存分に味わうことができます。
そばつゆに浸して食べる
次に、一度そばつゆに浸して食べてみましょう。そば猪口を手に取り、そばの下半分をつゆに浸します。そして、勢いよくすすり込んでください。途中で噛み切らず、口いっぱいにほお張るイメージでズルズルっと吸い込みます。このとき、更科そばの強いコシとつゆのバランスを楽しむことができます。
薬味をのせる
薬味を使って味に変化をつけてみましょう。刻みネギやわさびをそばに直接のせることで、風味が一層引き立ちます。ただし、注意点として、そばつゆに直接薬味を入れるのは避けた方が良いです。薬味をそばにのせてその都度食べることで、つゆの風味を最後まで保つことができます。
早めに食べる
更科そばは非常に繊細で、特に温かいつゆに浸かるとすぐに伸びやすい特性があります。そのため、茹で上がったそばは早めに食べることが重要です。茹でたての新鮮な状態でサッと食べるのが、更科そばの一番美味しい食べ方です。
以上のポイントを押さえれば、更科そばの美味しさを最大限に引き出すことができます。そばの風味を楽しみながら、つゆとの絶妙なバランス、薬味による味の変化を楽しむことで、更科そばの魅力を存分に味わえることでしょう。
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更科そばは江戸そばの御三家の一つで、原料の「一番粉」を使用している点が最大の特徴です。一番粉は胚乳の中心部分だけを使うため、美しい白さと上品な風味が魅力です。香りは控えめですが、ほのかな甘みと繊維質が少ないことから滑らかな喉越し、強いコシが楽しめます。見た目の美しさ、上品な味わい、弾力のある食感が高級そばの証です。美味しい食べ方は、つゆなしでスルリと食べて風味を堪能したり、つゆに浸して強いコシを感じたり、薬味を加えて風味を変えたりできます。茹で上がったばかりの新鮮な状態で早めに食べるのがコツです。このように更科そばは食べ方次第で様々な楽しみ方ができる、高級で上品な味わいのそばです。
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